犬と猫のノミ・マダニ予防

健康情報

犬と猫のノミ・マダニ予防は必要?

ノミ・マダニ予防は「やったほうがいいの?」と迷われることが多い予防のひとつです。
生活環境によって必要性が変わるため、分かりやすく整理します。

■ ノミ・マダニとは

ノミやマダニは皮膚のかゆみだけでなく、犬や猫、人に感染症を媒介することがあります。

血液の病気や発熱などにつながる感染症も知られています。

屋外だけでなく、人や物に付いて室内に入ることもあります。
猫と一緒に寝ている場合などに、ノミに人が刺されるケースもあります。

■ いつから予防が必要か

ノミ・マダニは気温が上がると活動が活発になります。

目安としては気温が13℃前後になる頃から活動し始めるとされており、
その時期を目安に生活環境に応じて予防を始めることをお勧めします。

また、冬でも山歩きやアウトドアに出かける機会がある場合や、
暖かい日が続く時期には活動が見られることもあります。
そのため、生活スタイルによっては通年で予防を行う場合もあります。

■ 方法・種類

ノミ・マダニ予防薬にはいくつかの種類があります。

スポットタイプ(首の後ろに垂らす薬)

毛をわけて皮膚に直に垂らして使用するタイプです。
比較的使いやすく、一般的によく使用されます。


内服タイプ(飲み薬)

オヤツ感覚の飲み薬です。薬剤によっては効果が長く続くものもあります。


長期間タイプ

近年は数か月効果が持続する薬や、1年間と長期間持続する注射による製剤も出てきています。

■ 注意点

室内飼いでもゼロではない

人の出入りや外出により、室内に持ち込まれることがあります。

また、外に出る猫がノミを持ち帰ることで、室内に広がり気づかないうちに長期間発生が続くケースも見られます。


地域で注意されている感染症

広島では、マダニが関係する感染症として重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が報告されています。

人にも感染することがあるため、マダニがいそうな屋外で活動する機会がある場合や、体調の悪い動物との接触には注意が必要です。


生活環境によって必要性が変わる

  • 外に出るか
  • 草むらに入るか
  • 他の動物との接触

などによってリスクは変わります。

この地域では、マダニは生息している場所に偏りがあり、いる場所では毎年多く見られる一方で、ほとんど見られない場所もあります。
同じ地域でも散歩コースによってリスクが大きく異なるため、生活環境に応じた予防が重要です。

■ よくある質問(FAQ)

Q. 室内だけでも予防は必要ですか?

A. 一般的には予防がすすめられますが、生活環境によってリスクは異なります。室内中心の場合でもゼロではないため、状況に応じてご相談ください。


Q. フィラリアと一緒に予防したほうがいいですか?

A. 一緒に予防できる薬もあります。まとめて管理したい場合はご提案しています。


Q. 冬は予防しなくてもいいですか?

A. 気温が低い時期は活動が落ちますが、完全にいなくなるわけではありません。

一般的には活動が落ちるため冬は予防を行わないケースもありますが、アウトドアの機会がある場合は継続を検討します。


Q. どのタイプの予防薬を選べばいいですか?

A. 生活スタイルや性格によって適したタイプが異なります。
シャンプーの回数が多い場合は内服タイプ、内服が難しい・外用薬に抵抗がない場合はスポットタイプなど、それぞれに特徴があります。状況に応じてご提案していますのでご相談ください。


Q. 1回予防したのに、あとからノミが増えてきたのはなぜですか?

A. ノミは成虫だけでなく、卵や幼虫、さなぎ(蛹)の状態で環境中に残っています。

予防薬を使用すると、その後に産まれる卵や発育は抑えられますが、
使用前に環境中に残っていたものが後から成虫になり、再び見られることがあります。

そのため、一定期間は継続して予防を行うことをお勧めします。

Q. 犬や猫のマダニが人にうつることはありますか?

A.マダニは動物についているものが、人に付着することがあります。

実際に、当院でもしばしば飼い主さんにマダニがついていたケースはあります。

また、マダニは人にも感染症を媒介することがあり、この地域でも人の感染症(SFTS)が報告されていることもあり注意が必要です。

そのため、犬や猫だけでなく、人への付着を防ぐ意味でもノミ・マダニの予防をおすすめしています。

もし人にマダニが付着してしまった場合は、無理に取らず、医療機関で処置を受けてください。

Q. うさぎやフェレットなども予防は必要ですか?

A. 種類や生活環境によって必要性が異なります。
犬や猫と比べて一般的に予防を行う機会は多くありませんが、状況によっては検討することがあります。対応できる薬剤が限られるため、ご相談ください。


■ まとめ

ノミ・ダニ予防は「必ず必要」というよりも生活環境に応じて考える予防です。

当院では、その子の生活スタイルや性格に合わせて方法をご提案しています。
迷われた場合はお気軽にご相談ください。

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